2025年10月から最低賃金が引き上げになります。例えば香川県ではこれまでの970円から66円引き上げられ1,036円(2025年10月18日から)になります。
最も高かったのは東京の1,226円で、全国加重平均も1,121円となります。前年から66円引上げられました。全国加重平均額66円の引上げは、昭和53年度に目安制度が始まって以降で最高額です。
新しい最低賃金の適用時期は地域によって異なり、2025年10月1日から2026年3月31日までの間に順次適用される予定です。
企業は従業員の給与が最低賃金割れとならないかどうか確認が必要です。
時給制の場合は分かりやすいため、最低賃金割れになることは少ないかと思いますが、月給制の場合には気付かずに最低賃金割れとなっていることがありますのでご注意ください。
企業側にとっては人件費の上昇につながりますので、それを補うための売上単価のアップや業務効率を改善するための工夫が必要になります。
一方で従業員の側にとっても、賃金の上昇に見合うだけの付加価値を示すことが出来なければ、機械に取って代わられて仕事を失う可能性があります。企業・従業員の双方に努力が求められます。

経済産業省:最低賃金引上げに向けた経済産業省の中小・小規模企業への支援策